大学生のブログ

日々の思った事や感じた事などを思うがままに書いてみようと始めました。初心者なのでお手柔らかに、、、

小説 震災後を読んで

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震災後 作:福井晴敏

〜あらすじ〜

2011年3月11日、東日本大震災発生。多くの日本人がそうであるように、東京に住む平凡なサラリーマン・野田圭介の人生もまた一変した。原発事故、錯綜するデマ、希望を失い心の闇に囚われてゆく子供たち。そして、世間を震撼させる「ある事件」が、震災後の日本に総括を迫るかのごとく野田一家に降りかかる。傷ついた魂たちに再生の道はあるか。祖父・父・息子の三世代が紡ぐ「未来」についての物語ー。

 

自分が好きな作家である福井晴敏先生の本を読みました。先生は「亡国のイージス」や「∀ガンダム」などを執筆しており、知っている方もいると思います。

あの震災が多くの人に与えた衝撃は計り知れない。自分もその多くの人のうちのひとりです。

あの震災前は、自分は中国の歴史を専門とする学者になりたかったんだけど、でもあの震災が変えてしまった。あの悲惨な状況で懸命に救助をする自衛官、爆発する原発計画停電を提案する電力会社、そんな震災の一風景が自分の心を動かした。あれ以来、自分は原子力核融合や幹部自衛官という仕事に興味を持ち始めたように思える。

 

今思えば、中東の日揮社員人質事件やこの震災から「自己責任」って言葉が流行り始めた気がする。

 

みんなの目にはあの震災はどう映ったかは分からないけど、出来れば聞いてみたい。

 

あ、あと1つ凄く気になった事があります。

放射能は漏れません。放射線が漏れるんです。放射能はいわゆる能力です。その間違いが文中何度も出てきて凄く気になりました。日本の科学教育がまだまだ行き届いてない感じがします。次の災害に備えて、皆が正しい防災知識をつけて、自分の身を守る事を願います。

 

最後に小説中に印象に残った一文を載せときます。

 

たかが地震だ。建物を壊し、人を殺すことはできても、生き残った人の心までは壊せない。人が自分で自分の心を壊さない限り―。

 

拙文読んで頂きありがとうございました。